ゴールキーパーに求められる3つの足元の技術!なぜあの選手は日本代表で出れない?!
昔はバックパス自体をキャッチすることができたキーパー。
スローインを取ることもできたので、過去のゴールキーパーには足元のスキルはある意味必要ないとされてきました。
ですが、現在はみなさんご存知の通り、足元のスキルが必要となってきています。
では、そこでゴールキーパーの皆さんが勘違いされている部分を整理していければと思います。
目指すところを間違わないこと
まず一つ目はチーム・GKとして目指すべきところを間違ってはいけないということです。
足元の技術が求められていると言われていますが、それはみなさんの頭には何が思い浮かぶでしょうか?
おそらくパスをゴールキーパーが繋いで・・・
そういったシーンではないでしょうか?
まずはゴールキーパーが目指すべきところはどこでしょうか?
それは・・
相手ゴールです。
足元の技術が求められてきたゴールキーパーが忘れていること、それは「ゴールを目指す」足元の技術になっているのかどうかです。
足元が上手いからって、ゴール前でずっと繋いでいても意味がありません。
なぜかというと、ゴールを奪うことがいつまで立ってもできないからです。
まずは自分がゴールできるなら、シュートです。
ですが、広いピッチでGKがゴールを奪うことはなかなかできることではありませんよね。
ですので、目指すべきゴール、ゴールに直結しそうな選手にパスを送ることが大事なのです。
こちらはサイドボレーという手で持って蹴る技術です。
結果的にゴールにはなりませんでしたが、自陣からあっという間に相手ゴール前までボールを運ぶことに成功しています。
それはゴールキーパーが目指すべき優先順位を意識しているからでしょう。
もちろん、遠くに蹴れるキックを練習する必要がありますよね!
なお、現在パントキックという言葉ではなく、「ボレー」や「サイドボレー」という言葉を使います。
だから、パントキックという表現を使うGKコーチは…。
目指すべきところを意識しながらつなぐ
2つ目は目指すべきところを意識しながら繋ぐことでしょう。
全てが相手の背後やゴールに直結するパスを出せるわけではありません。
相手が下がっていて、そこで大きなキックをしてもボールを失うだけでしょう。
このデータをみてください。
GKの攻撃参加データ表(東福岡高校vs筑陽学園高校)(こちらをクリック!)
2017年の福岡県の高校サッカー決勝戦のデータになります。
みてわかる通り、短いボールの方がパスの成功率が高くなっています。
ですが、相手が前がかりでボールを奪おうとしている時に、自陣のゴールに近い場所でビルドアップしようとすると危険です。
もちろん、前がかりでも相手をいなせるパス&コントロールがあるのであれば構わないし、それが好ましいでしょう。
その前に考えることは、相手がどういった状況なのかを判断することです。
相手がロングパスを嫌がって引いているのであれば、自陣から繋いでいくことができるでしょう。
バルセロナのテア シュテーゲン選手ですが、攻撃の優先順位を意識しているからこそなんです。
相手の状況を正確に「観て」おくことが大事になります。
そもそもどうやったら攻撃をすることができるのか?
最後はなぜ攻撃になるのかを考えてほしいと思います。
よくキックだけ練習している選手を見かけます。
もちろん、すごく大事で攻撃の起点になりたいのはわかります。
ですが、一番大事なことがあるのです。
それは、自分がボールを奪うことができなければ、足元の技術を発揮する場面がないのです。
なぜ「ある選手」が日本代表で出れないのか?呼ばれにくくなったのか?
すごくキックは上手い。
多分日本で一番上手い。
でも、代表ではなかなか試合に出れない。
それはボールを、シュートをストップできないからです。
ボールを奪うことができて、初めてゴールキーパーがフィードすることができます。
逆に言えば、シュートストップができるようになれば、その「ある選手」は日本代表で試合に出ることができるでしょう。
それはあなたに置き換えることもできるのではないでしょうか?