ゴールキーパーのメンタルの重要性〜チャンピオンズリーグ決勝戦より〜
ゴールキーパーのメンタルとはガラスのようだ。
チャンピオンズリーグ決勝戦は生で見られましたか?
レアル・マドリードとリヴァプールの一戦。
まずはハイライトで振り返りましょう!
https://youtu.be/QSLvwl93eh8
ハイライトを見て思うかもしれませんが、
「ゴールキーパーの差がありましたね」
簡単にさらっと言う言葉ではありませんが、ハイライトを見てそう思った人も多かったと思います。
カリウスというゴールキーパー
さて、私はリヴァプールの「カリウス」というゴールキーパーを調べました。
ドイツ出身の24歳。
マンチェスターシティからマインツに移籍、その後リヴァプールへ移籍しています。
ドイツでは年代別代表には入っており、今後が楽しみなゴールキーパーだとのこと。
私は全く彼のことをチャンピオンズリーグ決勝戦までは知らず、映像を探しました。
その中で行ったことは、非常にキャッチや弾くといった、安全確実なプレーをしっかりと行うゴールキーパーだということ。
大一番でも大チョンボ?
しかしながら、大事な場面である大きな出来事がおこりました。
キャッチング後のフィード時に、相手FWが足を出し、先制点を献上してしまいます。
このプレーに関しては色々とあるとは思いますが、やはりまずは
攻撃のプライオリティ(優先順位)
を、意識していなかったことが最大の要因でしょう。
繋ぐことは大事ですが、まずはゴールに近い選手を観ること。
ダイレクトプレー
ダイレクトプレー(逆算した考え方)を意識していなかった部分が大きい。
もし、近い選手にパスを出すとしても、ムービング(動いて)して出すべきだった。
その場で出すから、引っかかる。
キーパーは6秒だったら、何歩でも動いていい。
ペナルティエリアを有効活用し、せっかく奪ったボール。
アバウトにせずに、しっかりと繋いでいくようにすること。
一つのミスで一気に崩れたメンタル
ここでの失点はカリウスのメンタリティは非常に大きく揺さぶられたことでしょう。
この影響は3失点目に大きく影響しました。
距離もあり、しっかりとタイミングを取って対応できていたはずのプレーですが、
キャッチかはじくかの判断ができる「カリウス」ですら、無回転のシュートを取ろうと判断ミスをしました。
もちろん、この話は結果論です。
ですが、彼のメンタリティが正常だったのならば・・・
チャンピオンズリーグ決勝でなければ・・・
1-2と時間がなく、追いかける展開でなければ・・・
もしかしたら、軽々とキャッチしていたかもしれません。
ゴールキーパーに必要なメンタルとは
ゴールキーパーにとっての、メンタリティは非常に大事になってきます。
日々強いメンタリティでプレーしなければなりません。
たとえ、一つミスをしてしまったとしても、
その失敗を克服する強いメンタリティを備えてなかればなりません。
そのことを
リバウンドメンタリティ
と言います。
じゃあ彼にはリバウンドメンタリティがなかったのか?
と言われれば、私はあったと思います。
次へ向かう姿勢はあったと。
ですが、24歳。
そのメンタリティは紙一重だったのだろうと感じています。
ゴールキーパーにとって、すごく興味深い試合になったことはいうまでもありません。
こういったゴールキーパーのメンタルを安定させてくれるのは、
もちろん、チームの監督やコーチ。
そして何よりゴールキーパーコーチでしょう。
しかしながら、日本ではGKコーチが現場で一緒に見てくれるチームはどのくらいあるでしょうか?
理想は、GKコーチが現場にいて、一緒に練習したり、試合にいったり・・
現実は、GKに寄り添うGKコーチはおらず、自分たちでいろんなことを解決していかなければならない。
今の日本では、本当にGKコーチが常にいることは難しいということは誰もが理解していること。
この部分、GKトレーニングやゴールキーパーの日常の取り組み方を変えていければ、もっとゴールキーパーは伸びていくでしょう。
チャンピオンズリーグ決勝戦から見えたのは、
ゴールキーパーのレベルの差はもちろん、
メンタリティの部分も非常に大事
ということがわかったと思います。
「俺は見てすぐわかったよ」
ではなく、改めて噛みしめるべきなんです。
あなたがこうならないために。