身長が高いGKの弱点は足元とは言わせない!低いボールへの対処法を徹底解説!

身長が高い。生まれ持ったサイズはGKにとって大きなアドバンテージだ。

 

しかし、メリットだけがあるわけではない。

中でもよくありがちなのは、足元のボールをうまく処理できない問題。

高さに恵まれていると、身長に低い選手に比べて動作がスムーズにいかない声はよく聞かれる。

 

では、どうすれば、課題を克服できるのか。

今回は高身長のGKがいかにして足元のボールを処理すべきなのかを解説していく。

中山
中山
以前、YouTube、Twitterで身長が低いGKのためにハイダイブを使って高いボールへの対処法をやりました。すると、逆に背の高いGKから低いボールへの対処法を教えて欲しいと言われたんですね。確かにそれは僕も考えていなかった(笑)。
試合中に味方のGKが相手GKを分析して、「ここを狙ったほうがいい」と助言する機会があると思います。私も身長の高いGKが相手にいると、「グラウンダーで速いシュートを狙った方がいい」って言っていましたね。
ひかり
ひかり
中山
中山
ですよね。(自分の身長は)180cmを越えていますけど、確かに「低いボールはどう処理すればいいの?」って言われたのは、GKを20年間やってきて初めてでした。確かに身長が高いGKはたくさんいるので、その悩みはありますよね。なので、今回は“身長が高い人向けに低いボールの練習法”を解説していきます。ローボールやグラウンダーに対し、早く対処するためにやってみましょう!

 

トレーニング1のポイントは紐!?

準備するものは2本の棒と紐です。

棒を地面に立て、その間を紐で結びます。

紐の高さは腰の辺りを目安としてください。

踏み込んでから紐の下を潜るようにしてダイビングを行ないます。

ここで大事なことは普通に動いてしまうと、身体が紐に引っ掛かってしまうので、しっかり屈んでください。

そして、次に大切なのは必ず正しく構えてから、一歩踏み込んでから動き始めることです。

 

失敗する人の特徴は上半身の状態にあり

うまくプレーできない人は踏み込んでから(屈んだ時に)上体が立つ特徴を持っています。

最終的にボールへなかなか辿り着けないので、少しお尻を上げて上半身を下げていく動きを意識しましょう。

 

スムーズな動きのポイントは重心移動!?

上半身を意識することと同時に、このトレーニングを行う際のポイントは重心移動です。

踏み込んで横に重心移動するのではなくて、低い体勢に移行しながら重心を移動させていく。

紐の手前側で踏み込むのではなく、紐を潜りながら身体を持っていくと(動きが)速くなります。

よくある失敗例は踏み込んだ場所が紐の手前だった時です。

それを防ぐためには、重心をダイビングの方向に動かしながら屈んでいくことが重要です。

なので、紐の下を潜ってから屈みましょう。

 

トレーニング2のポイント。動きながら屈む際はどこを意識すべき?

次のトレーニングでは2人組でパスを行ない、この流れで紐の向こう側にボールを蹴る形になります。

パスをして構える。この動作を繰り返し、紐の反対側にボールが蹴られた時に1つ目のトレーニングでやったようにダイビングしましょう。

常に何か動作をしているので、受け手側はパスを出している間にポジションを修正しないと対応できません。

 

よく起こるミスとその対処法は?

このトレーニングでよく起こるミスは、身体でボールを追ってしまい反応出来ないことです。

この失敗を防ぐためには、しっかりと自分の前でボールを捉えないといけません。

なので、最初の踏み込みを意識してやりましょう。

 

高身長GKのローボール対応。体験したスタッフの感想は?

中山
中山
身長が大きい選手がローボールに対応するのはすごく難しいですよね。この対応方法を習得するためには、速く身体をダウンをさせ、下に向かう動きは何度も繰り返していくしかありません。今回のように障害物を置いてトレーニングをすると分かりやすいですよね。
体が低くなっていなければ、ぶつかってしまうので障害物は分かりやすかったですね。
ひかり
ひかり

中山
中山
上から身体を動かしてしまうと、遮断機みたいになってボールを後ろに逸らしがちです。ボールに対して素早く踏み込み、プレーして行くことが大事ではないでしょうか。

 

私の身長は高くないですが、低いボールに対して早く反応するのは必要な技術になります。私みたいに踏み込みが甘い選手に対しても、有効なトレーニングだと思います。
ひかり
ひかり
中山
中山
紐が高すぎても意味がないし、低すぎてもありえない動きになってしまいます。なので、自然な動作の中で速くやることを意識してもらえたらいいと思います。是非、練習で頑張ってみてください!