GKコーチとして「ここだけは譲れない」3つのこと!GKコーチの方へ
私はGKコーチとしてどうしても譲れないことを3つお話ししたいと思います。
もちろん、まだあるのですが、今回は3つだけお伝えしたいと思います。
一つ目はトレーニングプランを必ず構築
トレーニングプランを計画する必要があります。
もちろんん、その通りうまくいくわけはありません。
しかし、計画を組んでおくことで時間を有意義に使うことができます。
これはスタッフのトレーニングメニューです。
時間配分・オーガナイズ、トレーニングの展開・キーファクターなど、細かく設定されています。
選手が上手くなるためには、GKコーチは最善を尽くさなければなりません。
だからこそ、しっかりとトレーニングプランを構築していく必要があります。
何を持ち帰ってもらうか
今日は選手に何を伝えますか?
私は選手が一つだけ何かを持ち帰ってくれればいいと思っています。
だって、何個も無理でしょ?
シンプルに、「これ覚えろ!」
で、いいと思っています。
それが繰り返されれば、勝手に選手は覚えます。成長します。考えます。
トレーニングプランを構築する上で、どういったことを意識すればいいのか?
それは、あなたが全て知っています。
選手のベースアップ(シュートストップ?ブレイクアウェイ?クロス?etc…)
DFとの連携・フィールドプレーヤーとの関わり
攻撃への参加
前回の試合の失点シーンの振り返り
などなど、色々とあると思います。
が、何をするかを明確にしておくべきです。
その、「明確に何をするのか」が分かっていれば、必ず選手はよくなります。
だからこそ、トレーニングプランの構築は非常に大事です。
ただ、明確な・・・の意味合いを間違うと、選手へ求めるクオリティが下がってしまいますので、注意が必要です。
意識的動作と無意識動作を理解して確立
2つ目に譲れないこととしては、意識的動作と無意識動作を理解して確立することでしょうか。
ゴールキーパーはチームとの連携がすごく大事になってきます。
コーチングし、フィールドプレーヤーとコミュニケーションを取り続ける必要があります。
能動的にプレーができるゴールキーパーが育っていかなければなりません。
また、能動的にプレーができるフィールドプレーヤーも育てなければなりません。
よくDFに・・・
「キーパーでろよ!」
などのコーチングをゴールキーパーが受けるのを見ることがあります。
ゴールキーパーの判断ミスかもしれません。
ですが、逆な発想をすれば、DFの能動的なプレーに救われたシーンでもあります。
毎日その繰り返しがゴールキーパーを強く、そして大きくしていくのです。
ゴールキーパーはゴールキーパーなりに考えてプレーをしようとしている
ゴールキーパーはおそらく・・
「さっきのは判断をミスしたから、もっと早く出よう!」
など、何らかしら考えるでしょうし、考えているはずです。
そこで、私たち大人が
「キーパー早く出ろよ!」「ミスするな!」「何やっているんだ!」
罵声を浴びせるシーンを見ることがあります。
ゴールキーパーはゴールキーパーなりに考えています。
そこで、罵声を聞くと、萎縮してしまい、思いきったプレーができなくなるでしょう。
ゴールキーパー・ゴールキーパーコーチには我慢が大事です。
意識的にプレーができるようになるまで、何度もなんども連携のトレーニングを重ねなければなりません。
遠近感なども養うトレーニングも必要でしょう。
意識的動作を確立するには時間がかかります。
能動的にプレーができるような環境をGKコーチも作る必要があるでしょう。
私が始動する東福岡高校では、週末の試合に向けて木曜日は70%、金曜日は90%くらいはフィールドプレーヤーに合流させて連携を深めるようにしています。
無意識動作
そして無意識動作についてです。
瞬間的にゴールキーパーが対応していくためには、無意識にプレーできるようになる必要があります。
この映像は、トレーニングしたことがそのままゲームに出てきたことを表す映像となっています。
これが正しいGKトレーニングであり、無意識動作です。
こんな光景をよく見ます。
「構えて、足出して、こっちにダイビングね〜」
大事です。絶対に必要です。
特にGK初心者であれば、絶対に基本的な動作をゆっくりじっくり行っていく必要があります。
フォームなどができてくれば、それを反復しながらスピードを上げていきます。
無意識の反応スピード
瞬間的に、自分が無意識で動くことができれば、ボールへの反応スピードをギリギリまでアップすることができます。
ボールがこうきたから、自分がこう踏み込んで、こうプレーしよう!
なんて、考えている時間で、あっという間にボールは飛んできます。
無意識に動作を獲得するためには反復が欠かせません。
ですが、その反復の仕方が間違っている人が多いのです。
もちろん、どんなトレーニングでも反復すれば上手くなります。
ただ、効率が良くないのです。
無意識動作を早く獲得するために、どういった反復を行うのか、それをGKコーチが知っておくことが重要になります。
ゴールキーパーに何が起こっているのか?
選手に何が起こっているかをGKコーチは知っておく必要がある。
という部分でしょうか。
GKコーチはトレーニングを自分の思う通りに構築し、トレーニングを選手に提供します。
もちろん、GKコーチですから、
トレーニングを作って選手に提供することは当たり前なことです。
しかし、その選手が・・・
「何のトレーニングを行っているんだろう?」
と、疑問になった場合、その選手のトレーニング効果は半減してしまいます。
よく海外だったり、ユーチューブだったり、ツイッターだったりを見て、コピーしてしまう人も多いと思います。
僕はコピーは大事と思っています。
しかしながら、何を行っているのか?
それよりも大事なことは、コピーをしてトレーニングした時、選手に何が起こっているかをGKコーチは知っている必要があります。
卓上の理論ではなく、実際にその選手一人一人がオリジナルGKであり、個性をもっとひきだしていけるようになるべきと考えます。
だから、普通に考えれば、一人一人にストロングポイントができるはずであり、同じゴールキーパーはできないはずなんです。
仮に同じゴールキーパーができたとするのであれば、それはオリジナルGKとは言えません。
コピーされたゴールキーパー。
その彼はもっと上手くなるし、その彼はもっとゴールキーパーの世界観を拡げるべきなんです。
そのためにもゴールキーパーコーチは、ゴールキーパーに何が起こっているかをしっかりと見抜く力が必要になってくるでしょう。
良い選手は待っていても生まれませんから。