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『黄金の島ジパング』の再来?しかし大きな課題も。

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中山です。

今回は『黄金の島ジパング』の再来かもしれないお話をご紹介します。

今ではブラジル代表のドゥンガ、レオナルド、ジーニョ、サンパイオというW杯優勝カルテットがいた頃のように、Jリーグの外国人選手に大物助っ人がどんどん来日しています。

しかしその中で大きな問題も抱えてしまっています。

そんなお話を聞いてみました!

 

まさかのサプライズ

嬉しい超サプライズでした。なんと目の前にヴィジャがいる!

今季J1最終節、神戸対仙台の試合の取材にいきました。

来季が始まる前にもう一度だけイニエスタのプレーが見てみたい、そう思ったからに他ありません。

 

2018年のJリーグで最もインパクトを与えた選手であり、Jリーグが再び世界からの注目を集めるきっかけを与えてくれた功労者です。

既にそのプレー自体は見たことがあるものの、できるならもう一度。

いやいつまでも見ていたいと思ったほどです。

 

試合前から見える凄さ

試合で見せる柔らかなタッチ、まさに『スルスル』という表現がピッタリの忍者のようなドリブル。

もうため息が出るほどでした。

実はその凄さは試合前から顔を覗かせていました。

 

アップの時間、神戸はGKを除く出場メンバーで鳥かごをしていました。

イニエスタは鳥かごにいるDFふたりの間にポジションを取り、自由にボールを回す役割でした。

これに圧倒されました。

 

何がすごいかというと、ほとんどがダイレクトでパスを正確につなぐのです。

ツータッチは本当に僅か。

とにかくダイレクトのパス精度が異様に高い。

見惚れるということはこういうことをいうのかと思うほど、彼のボールタッチに見入ってしまいました。

 

当然そこにはポドルスキもいたのですが、イニエスタのそれは1ランク上でした。

マジで『ヤバい』。

 

来年、神戸の試合を観にいく機会のある人は、是非アップから見てください。

世界のトップトップの技術の凄まじさが理解できると思います。

 

試合では数的不利に陥った守備を固めた仙台のブロックを

「こうやって崩すんですよ」

とばかりにワンツーでフィニッシュにまでいく、まさに『バルサ化』されたプレーで、最後はイニエスタがゴール。

チケット完売のスタジアムをヒートアップさせるものでした。

知り合いからはLINEで「鳥肌もん!!」と届きました。

まさに。

 

W杯優勝経験の集結

この試合のハイライトはもうひとつありました。

冒頭にも書いたように、ヴィジャの加入が決まり、前半VIP席に座っていただけでなく、なんとハーフタイムにはピッチに下りてサポーターに挨拶。

実はこの時点でヴィジャの加入は正式には発表されていませんでしたが、ネット上には前半の段階でヴィジャがいると話題になっていました。

2年前、いったい誰がポドルスキ、イニエスタ、そしてヴィジャがJリーグのひとつのチームでプレーすると想像したでしょう?

しかも全員がW杯優勝経験を持っている。

まるで自分だけのベスト11を作る、ゲームのようなことが実際に起こったのです。

もう何から何までスケールが大きすぎて、もう笑うしかないというのが本音です。

 

鳥栖のフェルナンド・トーレスも加えて、日本には本物のスーパースターが続々と集結しています。

これは1993年のJリーグ開幕直後にブラジル代表のドゥンガ、レオナルド、ジーニョ、サンパイオというW杯優勝カルテットがきて以来のことになるのではないでしょうか?

 

黄金の島ジパング

当時、世界に日本はまさにサッカー界の『黄金の島ジパング』といわれました。

しかしバブル経済の崩壊とJリーグ人気の低迷でトップクラスの外国人選手の獲得は難しくなりました。

更に中東と中国の『マネー』が猛威を振るいました。

日本のクラブの提示額は多分ゼロがひとつかふたつ少なかったのでしょう。

 

ただここにきて流れが変わりました。何といっても神戸=楽天が大きな投資をし、クラブの『バルサ化』を宣言。

その旗印としてイニエスタを獲得したのです。

 

結果的にいえばこれが海外からの注目を一気に集めることになりました。

しかもヴィジャ獲得にあたり、イニエスタがヴィジャの相談にも乗っていたといいます。

当然ですがJリーグのレベル、そして気になる生活に関して包み隠さず話をしたことでしょう。

 

少なくとも生活に関しては神戸は非常に外国人には恵まれた環境があります。

子供の教育に関してもインターナショナルスクールもあり、心配もありません。

ただ一方で大物を獲得したいからといって、地方都市になるとサッカー以外の環境を整えることに難しい部分もあると思われます。

いえ、それ以前のその資金がどこにあるのかという話になるのでしょうが。

ついつい神戸や鳥栖のケースを見ているだけに、他のクラブでもということになりがちですが、神戸のようなケースはレアと考えておくべきかもしれません。

 

ホームグロウン制度

ただ来季からJ1ではホームグロウン制度を導入します。

分かりやすくいえば、自前で育てた選手を必ず選手登録することを義務付けるものです。

同時に発表された外国籍選手の制限撤廃と対をなすものです。

 

詳細は機会を改めて記すつもりですが、外国籍選手の流入はどんどん進む可能性が高く、イニエスタほどにはトップトップではないにしろ、かなりの能力を持った外国籍選手が来日し、重用されることになる可能性が高いしょう。

これが日本人選手の出場機会を奪うものか、それとも厳しい競争を勝ち抜くことで日本人選手がどんどん伸びるとなるかは、時間の経過を待たなくてはなりません。

 

同時に18歳の日本人選手がJリーグでプレーしたいと考えるかは、非常に微妙です。

18歳になった久保建英、中井卓大がJでプレーすることを想像することが難しいように、日本のトップトップの若手はどんどん海外に挑戦することになるはずです。

J経験のないままに海外に出る選手も増えることは確実です。

 

どっちにしろ外国籍選手と競争することに変わりはありませんし、スペインやイタリアのようなトップリーグでやれば、いずれビッグクラブへの道が開く可能性もあります。

Jリーグ22歳までやった後では、海外のビッグクラブに辿り着くのは非常に難しいのが現実です。

 

もう一つの問題

もうひとつJには問題があります。

超大物がプレーする一方で例えば本田圭佑、香川真司、長友佑都が凱旋するようなことはできないのでしょうか?

多分、それがJリーグにとっての一番の課題なんだと思います。

やっぱりサポーターは日本人のスーパースターを見たいのです。

 

海外でプレーする日本代表をJに回帰させる方法を考えることが最も重要だと思うのです。

果たしてJに秘策はあるのでしょうか?

今後を見守りましょう。

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