FIFAU-20ワールドカップinポーランド2019のゴールキーパーに注目!

5月23日から6月15日に掛けてポーランドでU−20ワールドカップが開催された。

24チームで争われる2年に1度の20歳以下最強国決定戦を制したのはウクライナ。

2大会連続で出場した日本は決勝トーナメント1回戦で準優勝を納めた韓国に敗れ、惜しくも涙を飲む結果になった。

そこで今回はU−20ワールドカップで輝きを放った守護神10人をピックアップ。5回に分けてお届けをする。

第1回の今回はウクライナのアンドリー・ルニンとイタリアのアレッサンドロ・プリッツァーリだ。

 

圧倒的な存在感を見せたレアル・マドリードのルニン

FIFA主幹の国際大会で初めて優勝を成し遂げたウクライナにおいて、圧倒的な存在感を見せたのがルニンだ。

FCゾリャ・ルハンシークに所属していた2017-18シーズンに18歳の若さでレギュラーポジションを掴むと、同年シーズンのUEFAヨーロッパリーグで見せたハイパフォーマンスが評価され、2018年の3月に行われたサウジアラビア戦でA代表デビュー。

同国のGKとしては史上最年少の出場となり、大きな話題を集めた。

 

その勢いはとどまる事を知らず、ヨーロッパで名声を高めたルニンは昨夏にレアル・マドリーへ移籍。

2018-19シーズンは出場機会を得るためにレガネスに期限付き移籍をしたが、エル・ブランコの未来を担う逸材として大きな期待を掛けられている。

 

191cmの長身を生かしたプレー

そんなルニンの武器は191センチの体躯を生かしたハイボール処理、正確なセービング。

また、メンタルの強さも特徴でピンチの場面ではここ一番の集中力でチームの窮地を救う。

ルニンはU-20ワールドカップでは全6試合に出場。

韓国との決勝では2−1で迎えた70分にCKから決定機を作られたが、脅威的な反応で相手のシュートを阻止。

 

U-20ワールドカップの最優秀ゴールキーパーに

彼のポテンシャルを知らしめるには十分すぎる場面だった。大会を通じて最も優れたGKに送られるゴールデングローブも受賞し、名実ともに最高評価を獲得。

さらなる飛躍が期待される若手GKとして、大きなインパクトを残したのは間違いないだろう。

 

 ACミランの下部組織で育ったアレッサンドロ・プリッツァーリ

イタリアのアレッサンドロ・プリッツァーリはACミランの下部組織で育った守護神。

2016-17年シーズンに16歳の若さでトップチームに加わると、17年5月のU-20ワールドカップに飛び級で参戦し、ウルグアイとの3位決定戦でゴールを守った。

 

イタリア代表ジャンルイジ・ドンナルンマに劣らない実力

ACミランの先輩で若くしてイタリア代表の守護神となった1歳年上のジャンルイジ・ドンナルンマの壁は厚いが、ポテンシャルは一級品。

191センチのサイズを利した守りに加え、正確なGKスキルと状況判断の良さは先に挙げたルニンにも劣らない力を有している。

今回のU-20ワールドカップでどんなプレーを見せるのかに注目が集まっていた中で、実際に今大会は5試合でゴールマウスを守ると、圧倒的なパフォーマンスを披露。

 

PKストップは圧巻!

日本と同組になったグループステージから本領を発揮すると、3位決定戦のウルグアイ戦では2本のPKをストップ。

ここ一番の勝負強さを見せ付け、イタリアの将来を担うべきタレントである事を証明した。