FIFAU-20ワールドカップinポーランド2019のゴールキーパーに注目!Part3

羽田空港から飛行機で約12時間。

日本から約8,500キロ離れたポーランドの地で、5月23日から6月14日にU-20ワールドカップが行われた。

若手の登竜門として知られる2年に1度の祭典を制したのはウクライナ。

GKのアンドリー・ルニン(レアル・マドリー)を中心に粘り強く戦い、初の栄冠に輝いた。

そこで今回はU−20ワールドカップで輝きを放った守護神10人をピックアップ。

5回に分けてお届けをする。

第3回の今回は8強入りを果たした2チームからチョイス。

セネガルのジャリ・ンディアイとマリのユースフ・コイタだ。

 

身体能力が高いセネガルの守護神

193センチの恵まれた体躯とスラリと伸びる長い手足、アフリカ人選手特有の身体能力。

U-20ワールドカップにおいて、セネガルのジャリ・ンディアイはGKとしての資質を至る所で感じさせた。

 

才能を示したナイジェリア戦

特に輝きを放ったのは、ラウンドオブ16のナイジェリア戦だ。

0-0で迎えた前半の中盤、カウンターから相手に決定機を作られてしまう。

しかし、鋭い前方への飛び出しでシュートを阻止し、さらにこぼれ球から放たれた一撃も冷静に処理。

その後、1失点こそ喫したものの、2-1で勝利したチームで存在感を示した。

 

ヨーロッパへ移籍が決定する期待のGK

続く、準々決勝の韓国戦ではPK戦でVARの判定によってイエローカードを貰うなど、難しい精神状況で戦う余儀なくされて大会を去った。

だが、今夏に母国のカヨル・フットからフランス1部のスタッド・ランスへの加入が決定するなど、高い評価を獲得したのは間違いない。

初の欧州挑戦でそのようなプレーを見せるのか楽しみだ。

 

世界と闘う172cmGK

同じアフリカのマリでは、ユースフ・コイタがキラリと光る才能を見せた。

2年前にインドで開催されたU-17ワールドカップにも参戦しており、ポテンシャルは早くから評価されていたが、驚くことに彼の身長は172センチしかない。

GKだけではなく、フィールドプレーヤーと比較してもサイズに恵まれていないと言える。

しかし、驚異的な反射神経と勇気を持ったプレーで世界の猛者たちと対等に渡り合った。

ラウンドオブ16のアルゼンチン戦ではPK戦で躍動。2本目のキックを完璧に止め、8強入りの原動力となった。

2019年1月からマリのASバマコからスペイン2部・ジローナのU-19でプレーしており、トップチームへの切符を勝ち取れるか注目が集まる。