ゴールキーパーが慌てないバックパスの対処法を教えます!
ゴールキーパーへのバックパスを不安に思っているあなたに必ず見てほしい。
前回ゴールキーパーのキック、いわゆるディストリビューションについてお話をしましたが、今回はフィードしたあとだったり、自チームのビルドアップに参加する際に起こる【ゴールキーパーへのバックパス】についてお話したいと思います。
ほとんどの選手が必ず不安を覚えるプレーとして項目を上げるのが、このバックパスというフィールドプレーだ。
ゴールキーパーの後ろにはゴールがある。
サッカーの原理原則
ここ最近のサッカーでは、ロングキックを蹴るシーンが明らかに減りました。
これはU-15年代・18年代でもそうです。
つなぐ
これです。
しかしながらつなぐことで、なかなか自チームのコートから前に行けないこともしばしば・・。
そもそもサッカーの原理原則を知らないことが多い。
私は2005年よりこういった言葉を使っています。
サッカー理解
サッカー理解という言葉を使い始めたきっかけですが、私が運営する福岡ゴールキーパースクールで、当たり前のようにゴールキーパートレーニングを行なっています。
キーパー練習を行いながら、最終的にゴールキーパーのみで行うゲームを行なっています。
その時にゲームが成立しないことが多々あります。
もちろん、フィールドプレーヤーのスキルにも問題があります。
もっとフィールドプレーヤーと練習することもやらなければならないと感じています。
ですが、それよりもサッカー自体を理解していないことがほとんどです。
ゴールを守るだけの「受け身」のゴールキーパーの時代は終わっています。
どれだけゴールキーパーがゲームに、チームに関わり続けられるかが大事になります。
ゴールキーパーはサッカー自体を理解しておく必要があります。
そうしなければ、そもそもどういう動きをしていいのか、どのようにチームに関わっていくのかすらままならないからだからです。
ダイレクトプレー・相手の背後を狙う
つなぐことにフォーカスされがちだが、まず相手の背後を考えてほしいと思います。
ダイレクトプレーという言葉をご存知だろうか?
ゴールから逆算してパスをしていく考え方です。
ゴールキーパーから右サイドのフォワードにロングフィード。
そのフォワードが中央へクロスを上げ、中央のフォワードがシュートして得点する。
そういったイメージを常に逆算しておくことが必要となります。
1本で得点を奪えればそれが一番いい。
そのためには、ゴールキーパーが常に相手の背後を意識しておく必要があるのです。
もちろん、フィールドプレーヤーも常にダイレクトプレーに備えてなければならないですが・・・
ダイレクトプレーを成功させるコツは?
そこでゴールキーパーに求められることは、正確なキックはもちろん、キック力。
考えてほしいのは、10mけれたとしても、50mを蹴ることはできません。
ですが、50mをけれる選手はもちろん10mを蹴ることができます。
そう考えるのであれば、遠くへ蹴る練習を行うことがベスト。
もちろん、左右蹴れるようになることも忘れてはならない部分ですね。
全てが背後を取れるわけではない
ゴールキーパーが蹴れる・蹴ると判断した相手DFはどういったことを考えるだろうか?
おそらく背後を取られたくないため、下がるでしょう。
では、どこが空きますか?
ゴールキーパーから観て手前側が空いてくるでしょう。
そこで初めてつなぐことを考えるのです。
最初からつなぐから、相手はボールを奪いに前に出てくる。
だから背後が空くし、そこを狙うことが必要。
この部分を絶対に覚えていてほしい。
キーパーキーパー
では、実際につなぎ始める。
『キーパーキーパー』になる選手が多い。
攻撃参加をするためのフィールドプレーヤー的な感覚がないということです。
先日福岡GKスクールのトレーニングでも、面白いように『キーパーキーパー』になっていました。
ご覧の通り、最初の方は全員が外側にポジションを取りました。
これこそキーパーキーパーです。
選手へ修正後、動き出しが多き右派なりましたが、それほどゴールキーパーはバックパスにナーバスになっているのです。
では、ゴールキーパーが慌てないバックパスの対処法を教えたいと思います。
ポイントは3つ
安定してバックパスを処理していく方法は3つだ。
観る
スターティングポジション
パス&コントロール
観る
ボールが移動中に絶えず観ておくことをオススメします。
ボールウォッチャーになる選手ほど、いきなり相手がプレスをかけてきた時に驚いてしまうのです。
ボールが動いている時、まずいろんなところを見てほしい。
もちろん、まずは背後から観ていこう。
スターティングポジション
ボールが人に渡るときまでにポジションを完了させてほしい。
これは守備時にゴールキーパーがシュートを止めるために行なっているポジショニングと同じです。
その中で大事なことは距離感。
バックパスを受けようとすると、ほとんどのゴールキーパーが『ボールに寄る傾向』にある。
距離が遠ければ寄ることも重要。
しかし、過剰に近づきすぎることで相手からのプレッシャーの距離を近づけるということもある。
自分がプレーしやすい適切な距離のスタートポジションを取ってみよう。
パス&コントロール
状況を観て、良いポジショニングでボールを受けることができた。
そこでサッカーの基本である『止める・蹴る・運ぶ』ができなければならない。
1回でボールがスムーズに蹴れるところに止めること。
そのボールを正確に蹴ること。
これができれば、バックパスの処理に困ることはない。
もちろん、ゴールキーパーだけで解決される問題ではないでしょう。
ゴールキーパーが意識したとしても、チーム全体で意識していかなければ、相手ゴール前にボールを運ぶことは難しい。
ただ、ほとんどがゴールキーパーのバックパスに関する問題が改善されるケースだ。
ゴールキーパーのバックパスへの不安を取り除くには、この3つのポイントを意識してほしい。
コレだけ覚えておくと試合に活かせる!ゴールキーパーのバックパスの処理!