全国高校サッカー選手権出場GKの7つの基準とは?!

全国の高校サッカープレーヤーは全国高校サッカー選手権大会を目指して日々トレーニングに励んでいることと思います。

約4000校以上が目指す、高校生にとっては大きなイベントです。

 

しかし、出場校は基本的に各都道府県1校と決まっており、狭き門となっています。

この狭き門を突破するためにはゴールキーパーの存在が非常に大きいのです。

その中で、出場するゴールキーパーにある共通した7つの基準があるので、ご紹介をしたいと思います。

コミュニケーション

まず一つ目としては、どうやって仲間にコーチングや合図・いわゆるコミュニケーションを確立させておくのか?!

 

Jリーグなどを観戦したことはありますか?

そういった応援とは違い、高校サッカーでは全校応援があったりと、学校としても応援に力が入っています。

その中で、実際に福岡県の決勝戦では「5m先の仲間にすら声が聞こえない」ということが起こっていました。

それは私自身も高校生のとき、福岡県の決勝戦で実際にあったことです。

実際に行ったライブ授業の映像よりご覧下さい。

実際の高校サッカーでは実際に起こり得る状況です。

ということは、いかにして試合が始まる前に仲間とコミュニケーションを取っておくのか?

というのが非常に大事になってきます。

当たり前ですが、大きな声を出すとか、当たり前ですよ?

その中でコミュニケーションは3つあるのをご存知ですか?

 

コーチング

アイコンタクト

ボディランゲージ

 

この3つです。

この3つを使って以下に仲間に伝えるのか?

応援自体も途切れることがあるでしょう。

そのチャンスな時間にコーチングを多めにしたり、目と目を合わせる習慣がチームにあれば、ボディランゲージを使って大きく伝えることも重要です!

 

シュートストップ能力

次にある基準としては、やはりずば抜けたシュートストップ能力でしょうか。

ここぞという時に止めてくれるゴールキーパーはやはり頼もしいですよね!

打たれて入っちゃうゴールキーパーではチームの信頼を得ることはできません。

その基準が高ければ高いほど、試合には出やすくなるでしょう。

 

トレーニングを積み重ねることで、シュートストップ能力は向上します!

その為にはまず基本技術を身につけ、動作確認をしながら徐々にスピードをアップさせていくことがカギとなります!

 

 

クロスの対応

次に大事なこととしては、クロスボールの処理を上げたいと思います。

 

クロスボールは日本の課題・・・

と、よく言われますが、そんなことはないと私は考えています。

単にトレーニング回数が少ないだけだと思います。

 

クロスで難しいと考えられるのは、ボールと相手、仲間を同一視できないことです。

 

 

 

 

 

また、安定したオーバーハンドキャッチができない選手にとっては

 

「キャッチできるかな・・??」

 

と、不安になりながらプレーをするため、プレーエリアを拡大することができません。

だからこそ基本技術は大切ですね!¥

あとはボールへの遠近感や空間認知など、様々なことを考えていかなければなりません。

 

GKのバックパスの処理能力

その次はパス&サポート、いわゆるフィールドプレーヤーのスキルを身につけることです。

こんなデータがあります。

GKの攻撃参加データ表(東福岡高校vs筑陽学園高校)

 

見てわかる通り、ゴールキックを遠くに蹴った時はほとんどミスをしていることがわかります。

しかし、ショートでつないだ時には成功していることがわかります。

 

もちろん、ファストブレイク(速攻)できる場合はDFの背後を狙う大きいボールも必要です。

相手のスターティングポジションによって判断が変わることではありますが。

 

ですので、ゴールキーパーが10人+1人になるのではなく、11人目のフィールドプレーヤーとして足元の技術を備えなければなりません。

そしてサッカー理解をする必要があります。

 

ゴールキーパーがどうやって関わっていくのか?!

そのためにはサポートするポジショニングも大事になりますよね!!

 

ディストリビューション(配球・GK固有のフィードプレー)

先ほどあったフィールドプレーヤーのスキルはもちろんのこと、ディストリビューション(配球)という、ゴールキーパーだけにしかできない固有のフィードプレーのスキルもレベルアップする必要があるでしょう。

 

彼は右利きの選手です。

左右で蹴れるということは、非常にメリットがあります。

相手はこう思うでしょう。

 

「どっちの足でどこに蹴るんだろう??」

 

予測ができないということは、正確な配球ができれば、成功率はグッと増してくるでしょう。

今の高校生はサイドボレー(低いライナー性のキック・いわゆる横蹴り・以前はパントキックと言っていた)を蹴るのは上手いと思います。

しかし、左右蹴れる選手は非常に少ない。

 

ストロングポイントを活かすには、ウィークポイントをなくすことも重要になります。

ここではディストリビューションの話の中でしたが、もちろんフィールドプレーヤーのスキルでも、左右どちらでも蹴ることができるゴールキーパーが求められています。

 

セットプレー

6つ目としてはセットプレーをあげたいと思います。

セットプレーの基本的な考え方と守り方をゴールキーパーはインプットしておく必要があります。

 

なぜかというと、相手はどう言った形でセットプレーを行うかはスカウティングしていたとしても、違う形でくるかもしれません。

ですので的確に、誰が何をするのかをはっきりさせておく必要があります。

 

 

 

 

 

壁・マークなど、各個人の役割とその理解をしておかなければ、後手後手の対応になってしまいます。

ゴールキーパーの的確な指示は大きなポイントと言えるでしょう。

 

強烈なリーダーシップ

最後に大事なこととしては、やはりチームを引っ張っていくリーダーシップでしょうか。

 

 

 

 

 

※ゲキサカ様より引用

自分はもちろんのこと、チームを良い方向へ導ける強いリーダーシップが求められてきます。

大きな身振り手振りで仲間を叱咤激励する姿は、チームに大きな勇気を与えてくれます!

あなたがゴールキーパーを始めた時の頃を思い出してください。

初めてボールを、シュートを止めた時は感動しましたよね?

それと同じです。

 

自分の内面に、心に留めておくことなく、もっと外に大きく吐き出して見てください。

止めた時に・・・

 

「よっしゃ〜!!!」

「俺らはやれるぞ!!」

 

など、ちょっとクサい言葉もリーダーシップを発揮できる選手なら声掛けできると思います。

情熱をそのまま表現することに対して、言葉なんて選ぶ必要はありません。

 

リーダーシップとは、そういった仲間のメンタリティをも刺激できること。

そして、チームの戦術・セットプレーなどで的確にコーチングできるゴールキーパーとしての賢さ

 

外にいる監督やコーチは、練習の時のように公式戦をベンチでいきなり笛を吹いて試合を止めることはできません。

選手交代、スカウティングしたセットプレーとはメンバーが違い、チームが混乱しないようにゴールキーパーがリーダーシップを発揮し、的確なコーチングを行うべきです。

そのためには、ゴールキーパーはチームの戦術をしっかりと理解するとともに、ゴールキーパーとしての知識全てを備えている必要があるのです。

あなたはその基準に達するためにココにいるということ、そしてこれからこの基準を達成するために行動を起こさなければなりません。